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歌のピアノ伴奏をする時に大切にしていること
秋晴れのカラッとした気持ちの良いお天気ですね。
3連休いかがお過ごしでしたでしょうか?
私は台風が接近した土曜日、横浜市旭区にある旭公会堂で開催された遊音祭にゲスト出演させていただき朝は天気を心配しながら車を走らせ会場に向かっていました。
コロナ禍に加え生憎の天候にも関わらず無事開催でき、主催された遊音祭実行委員の皆様はほっとされてたことと思います。
本当に大変お疲れ様でした。そしてご盛会おめでとうございました。
さて
今回私は声楽家の佐藤知子さんのピアノ伴奏として出演させていただきました。
「パートオブユアワールド 」「アメージンググレース」「スタンドアローン」「踊り明かそう」
全曲佐藤さんが選曲なさって楽譜をいただきましたが、楽譜と違うキー(調)で歌う曲があったり、最初はアカペラで途中からピアノが入る・・・
などご希望があったのでいただいた楽譜を元に全てアレンジさせていただきました。
でも、デュオなのでアレンジしたピアノ用の伴奏が合わせた時に全体がどう鳴るかが重要なんです。
というわけで・・・
この4曲の中で一番合わせるのに苦労したのは
どれだと思いますか?😀
一番最初に歌った、パートオブユアワールドです。
ミュージカル仕立てな歌詞でセリフがあったり、少しゆっくりしたり、逆に速くしたりと、佐藤さんの歌い方や息に合わせ演奏することがピアニストには要求されます。
「どう歌いたいか?」を探りながら(^_^;)
セリフを邪魔しない、流れを妨げない、盛り上げるところまでの導線を作ったり・・・
などいろいろ計算して音を選んだり、音を抜いたり足したりしています。
お料理に例えれば“器“かな。
私はどんな“器“であるかというと、なるべくシンプルな“器“であることを心がけています。
でも、出るときは出ますよ😁
例えば今回ですと、スタンドアローンの中間のピアノソロは佐藤さんからも「ここはピアノ全面に出ちゃってください」
と背中を押していただいたので、元の楽譜をアレンジして
「ここはピアノです!」を明確に出しました。
こういったテクニックやアレンジは、今習っているタンゴピアニスト青木菜穂子さんのレッスンを受けたからこそなのです。
レッスンで私の演奏を聞いてよくおっしゃる言葉で
「私ならもっとシンプルにするかもしれないです・・・」
確かにシンプルなのですが、シンプルというか「無駄がない」「必要な音だけ弾く」
と私は受け止めています。
メインのお料理が映える器であるためのピアノ伴奏ということなんでしょうね。
もう一つ大切なことがあるのですが、それはまた次回に。
まだまだコロナ禍で歌の企画を立てにくい状況ではありますが、ぜひまたご一緒に♫
当日の演奏は遊音祭Youtubeチャンネルからご覧いただけます。
私たちは18日(土)の一番最後の出演です。