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お子さまの豊かな感性を育てるために実践してほしいこと
こんにちは。今日も秋晴れの良いお天気ですね。
音楽の基礎を学び、考える力と感性を育てるピアノ教室アンミュージックラボ赤松靖子です。
今日は感性のお話。
体験レッスンに来られた方全員に書いていただいているアンケートがあります。
20年分くらいの束。
それを先日読み返しながら感じたことを書かせていただこうと思います。
Q:ピアノレッスンを受ける目的はなんですか?
答えはいくつか用意した中から選ぶようになっているのですが、一番多いお答えは
「豊かな感性が育つように」
全員の方がその項目に〇を入れていらっしゃいます。
ピアノレッスンを受けて感性が豊かに育ってほしいと願う親御さんのお気持ち、私自身二人の子供を育ててきたのでとてもよくわかります。
と同時に、音楽への期待とご理解を頂いていることをずっと嬉しく思ってきました。
では、ピアノレッスンで私が具体的にどんなことを行っているか?
一部ご紹介しますと(かなりポピュラーな例です)
練習中の曲を弾いた後
「どこが好き?」
「この部分はどんな気持ちがする?」
「この響きはどんな感じ?もやもや?きれい?朝の感じ?それとも夜?」
を聞いて答えてもらったり、答えにくい場合は「泣き顔」「笑顔」「困った顔」・・・何種類かのカードを用意して選んでもらっています。
楽譜に書いてある音楽記号を読み、意味を言って、例えばフォルテ=強い→どんな色をイメージする?→色鉛筆で楽譜を塗るなど
楽譜をカラフルに塗り替えて、”これから弾く曲をどうやって音で表現するかを可視化する”ことは早い段階(幼稚園から低学年)から行っています。
その他、次の宿題曲を弾いてあげたあとの表情を見ながら質問はほぼ毎週です。
そんなステップを踏みながら
音楽は言葉のない世界を音でおしゃべりして聴いている人に伝えているんだよ!
ということを繰り返し繰り返しレッスンし
音楽という種が目を出し
感性というお花が咲きますように!
大事に大事に年月をかけて育てています。
でも、週に1度のピアノレッスンだけで音楽的感性が豊かになるか?と聞かれたら
正直なところ
難しい
と私は思います。
音楽を聴いて感じる心は日頃の生活スタイルや環境が影響していると思うからです。
それは、今の時代簡単なようで難しいのかもしれないのですが
例えば本を読むこと。小さいお子さんなら読み聞かせしてあげることや
なるべくいろんな音楽をきかせてあげること。
外で遊ぶこと。
こういった経験こそが感性を育てるための大切な土台となります。
作物を育てるために土地をまず耕すことと同じで
子育ても、大切な心の土台はご家庭でできることばかりです。
休日は図書館へ行ったり、公園で一緒に遊ぶ。
楽しかったことを一緒に振り返る。
CDを買わなくてよいので、YouTubeで検索したクラシック音楽をテレビを消して流す・・・
親御さんがこういったことを心に留めて週に1回でも2回でも実践していただくことでグンと変わって来ると思います。
ピアノレッスンはそのご両親が常に耕してくださっている肥沃な土地にまいてくださった「種」の1つで
私のレッスンは毎回何かしらその種にお水や肥料をまいて花を咲かせてあげてること。
楽しいことが山ほどある今の時代には意外と難しいことかもしれませんが
昭和、平成、令和の子供たちや保護者の方と関わってきた私の呟き
ぜひ一つでも実践していただけたらなと思います。