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ジャズピアノをあきらめないでよかった!
横浜市旭区南万騎が原徒歩7分アンピアノ教室赤松靖子です。
今日もジャズセッションへ行ってきました。
場所は町田のInto the Blue
こちらのお店のセッションは2回目です。
1回目は自分がホストのサポートを頼まれて行きました。
え・・・?私がホスト??
初めは驚きとなぜ?で頭はいっぱい。
その後は、うれしい気持ちと不安な気持ちが行き来して
迎えた1回目は2023年12月24日でした。
…
私がジャズピアノを始めたのは40代後半。
当時ブライダルプロデュースという会社でブライダルプレーヤーのお仕事をしていた時に遡ります。
お客様から、All Jazzで歓談中の演奏をしてほしいというリクエストがあったことがきっかけでした。
ジャズピアノは楽譜通りしか弾いたことがないのに引き受けたのですから(会社の方針としてお客様にNoは言ってはいけない!)かなり準備が大変でした。
それでも、クレームは来なかったのでなんとかその場はプロ根性で(笑)乗り切ったわけですが・・・
次にこういうリクエストが来たらもっと上手く演奏したい!
そう思ったことがきっかけでした。
なので、ジャズを聴きまくった青春時代とか、大学のジャズ研に入っていたとか、そういう経験はゼロからのスタートでした。
そこで出会ったのがあの、Jacob Kollerさん。
今はあんなに有名なジャズピアニストになって、誰もが知る存在ですが、当時は日本に来たばかりだったのもあり
月に2回ご自宅へ行ってレッスンしていただいていました。
1年も経たないうちに、もっと学びたい!と思い、専門学校へ行こうか迷いましたが、子供がまだ中学生だったのでそこは諦めて桜木町にあるジャム音楽院に入りました。
ところが
ジャムの先生は、なかなか私が習いたかったアドリブ(即興演奏)を教えてくださらず
毎週、50分のレッスンは先生のジャズ談義、そして社会情勢の話に移り、15分くらいしてやっとジャズ理論の時間が始まるというスタイルで
ほぼ、座学!しかも10分以上先生の話(これはよく聞く大人のレッスンのパターンでしょうか?)
ほとんど弾くことはなく
先生の理論講座を聞いて、課題曲の楽曲分析とアドリブを3コーラス書く宿題をひたすらやってくる。
そんなレッスンが3年くらい。
お陰様で、理論は叩き込んでいただきましたけれど、演奏のほうは全くダメ!
ジャズって英会話と似ているので、ジャズ語をたくさんしゃべらないと頭でっかちになるばかりで弾けるようにはならないんです。
「石の上にも三年」という言葉通り3年頑張りましたが、そこでピアノ教室と家族のことで忙しくなりやめてしまいました。
目指していたジャズピアノのアドリブは、相変わらず書かないと弾けない状態でしたが
その先生のおかげで、理論についてはかなり自信をつけてもらい、そこから編曲の道が開けていきました。
そんなこんなで、50代はジャズをあきらめて、編曲をもっと頑張ろう!とあれこれコンテストに応募したりネット出版したり
生徒さんの発表会の曲をアレンジしたり、時には頼まれたりとそちらへ力を注いでいました。
けれども、心の奥底にはジャズへの憧れは抱えていたんだと思います。
アドリブをバリバリ弾けるようになりたい!!!
その割に、練習はあまり進まず(巨匠の耳コピをしているうちに眠くなる)
希望ヶ丘のCaskというジャズライブハウスのセッションへ時々行っては、全然弾けなくて落ち込む、練習する、落ち込むの繰り返しをして
やっぱりジャズは難しい、とか
どうせ弾けるようになったって誰かと演奏するわけじゃないし
といつも逃げるような、あきらめるような境地に陥ってはしばらく遠ざかる日々でした。
それがある日
セッションで一緒に演奏したギタリストさんから
赤松さんホストをやってほしいけどどうですか?
という相談をいただきました。
それが、昨年の夏。
断ろうかなという気持ちと、下手くそだけどやってみたい気持ちを言ったり来たりした挙句
私でよければ・・・と、お受けしました。
12月半ば、クリスマス発表会が終わったあとでしたがその日を迎え
なんとか、必死に任務終了(笑)
諦めたり、また始めたり、諦めたりで10年ちょっとジャズを学んできた私にとって夢のような時間でした。
またしても、継続は力なり、という言葉をかみしめました。
(私ってそういう人生なのかなと思うことが多い・・・)
全く諦めてやめてしまったら、あの日の自分はいなかったのですから。
ジャズは敷居が高い
その通りな世界です。
演奏上のルールを知らなければ気軽には入れない世界ではありますが
勇気を持って入っていけば、そこには素晴らしい世界が広がっています。
アンサンブルの楽しさ、生音の迫力ある振動を感じながら演奏できる至福の時間を体感できます。
今日も5曲くらい演奏させていただきました。
みんな楽しみたいという気持ちと、上手くなりたいという気持ちを持つ音楽愛好家が集まる場がたまらなく私は好きです。
続けていてよかった
そして、勇気を出してよかった
そう思うこの頃。
チャレンジすることの大切さ、継続することの大切さ、失敗を恐れない大切さ
これについては、リアルに子供たちに話してあげることができる。
いくつになっても好きなことをあきらめないでチャレンジする先生でいたいと思っています。